接種しないと出社できないといった理由でやむを得ずワクチンを接種する人は一定数いらっしゃいますが、私のところに来る人は「解熱剤は絶対使わないように」と忠告しなくても使わない人ばかりなのでそこまで心配していませんが、世間はそうではありません。
事前に解熱剤を買っておくのがあっという間に常識になり、モデルナアームというキャッチーな名前がつき、自慢げに赤く腫れた腕の画像をアップする人たちを見て何度も意識が遠のきました。
例えばファストフードのハンバーガーを2、3個食べてその日に激しく下痢をするというのは、余計なものを食べ過ぎた時の排泄反応であって病気ではなく正常な反応です。
感染症に罹った時・ワクチンを接種した時の発熱や下痢、嘔吐も余計なものを出すための反応であって、体が自然に上げようとする熱を不自然に下げることほど危険なことはなく、下痢にしても嘔吐にしても「症状を途中で止めるからおかしくなる」ということを医師が知らないのが問題です。
痛んだものを食べた後にすぐ下痢や嘔吐するのが正常であり、「なんか違和感があるけど何も出ない」というのが危険なように、「接種してなんとなくだるいような気がするけど排泄がない」というのも危険な状態で、どちらも整体では中毒状態と呼びます。熱が出てすぐ解熱剤を飲み、下痢したらすぐ下痢止めを飲むなど長年「体の要求」を無視し続けた結果発熱や下痢といった反応自体が起こらなくなっている状態も中毒ですし、砂糖の摂り過ぎが慢性化して排泄できず、体が砂糖漬けになっている状態も中毒です。
接種した後発熱のなかった人全員が危険なわけではありませんが、体を調べて中毒状態であると判断した場合解毒の調整を行います。だるいだけだったから大丈夫かと言えばそんなこともないし、発熱したけど下がったから大丈夫かと言えばそんなこともない。経過のさせ方がまずいと「思ってもいなかった症状が起こるかもしれない」のです。長期的にどんな反応があるかは「わからない」が誠実な回答であって、絶対安心だとも絶対危険だとも言えないはずです。
もうすぐ3回目が始まるようですが、「緊急承認したワクチンを高齢でもなく基礎疾患もない人まで急いで打たなきゃいけない状況に日本が見舞われたか」ということを国民一人ひとりがきちんと考えた上で接種を選んだとは到底思えず、大半が熱に浮かされたように予約し、「打たないと◯◯できない」という実質強制のもとで予約したという、その強烈な同調圧力と思考停止に危機感を覚えます。
ワクチンを打って解熱剤を飲むというのは結局「風邪をひいたから風邪薬を飲む」、「頭が痛いから頭痛薬を飲む」、「胃が痛いから胃薬を飲む」といった薬の使い方の延長なのでしょうが、そうした薬の使い方に対して疑問を感じたことがないのなら一度考えてみてほしいのです。
人間が熱を出すとはどういうことなのか。
元気とはどういう状態をいうのか。
病気とはどういう状態をいうのか。
ワクチンを打って解熱剤を飲むというのは命に対する冒涜であって、「知らなかった」で済まされるものではありません。
打ったことを後悔する必要はありませんから、打つのなら発熱などの反応を最後まで全うする覚悟を持ってください。